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レポート

STEAMワークショップ

2024/4/14 開催

4月14日(日)、学習スペースにて『STEAMワークショップ』が開催されました。
こちらは「延岡こども未来創造機構」が主催のイベントで“STEAM教育”の視点を取り入れたワークショップです。
「STEAM」とは「Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)」の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。
今回は輪ゴムの力で動く車「ゴム動力カー」を作っていきます。

まずは、頭を柔らかくするために準備体操から。
例えば雷が落ちてきたらおへそを隠す、げんこつをされそうになったら頭を守るというような動きを素早く繰り返します。

頭が柔らかくなったら、メインのゴム動力カー作りをしていきます。
STEAMインストラクターの薮崎さんに“ゴム動力カー”を作るポイントを教えていただきました。
まずは、車が動く仕組みやゴムの特徴を考えていきます。車はガソリンが爆発することで走ります。そして、ゴムは伸びているときにエネルギーを溜め、縮んだ時に溜めていたエネルギーを使います。
ゴム動力カーは、この2つの要素を取り入れて走ります。

お手本として、薮崎さんご自身で作った車を走らせてくれました。
その名も“ゴキブリカー”。
羽を広げられるというゴキブリの特徴を再現した車に子どもたちもびっくりして「おぉ!」と声を上げていました。


完成のイメージがわかったら実際に作っていきます。
まずはどんな車を作りたいかアイデア出し。
胴体部分のデザインや走りやすさなどを考えながら、理想の車を紙に描いていきます。


アイデアが固まったら部品を選びます。子どもたちはカラフルな部品に目をキラキラさせながら、選んでいました。


部品が決まったら組み立てていきます。
思いのままに作る子や慎重に組み立てる子など、作る段階からそれぞれの個性が出ていました。
悩んだ時は、保護者やスタッフのみなさんにアドバイスをもらいながら、制作していきます。
スピードを速くするにはどうすればよいか、より長い距離を走らせるにはどうすればよいか、試行錯誤しながら自分が理想とする形へと仕上げていきました。



ゴムが絡まったり、思うように走らなかった時はゴムの特徴を思い出し、数を増やしたり、たくさん巻きつけるなど工夫をしていきました。
最初はおぼつかない走りだった車も改良を重ねるごとにより速く長く走れるようになっていました。

車が完成したら、速さ、距離、ユーモアの3つの部門に分け、それぞれのグランプリを決めていきます。
最初はスピード部門。
スタートからゴールを通過するまでのスピードを競います。どの車もとても速く、接戦となっていました。


続いて距離部門。
練習をしている段階で、もともと用意されていたコース距離を超える子が多かったため、急きょ距離を長くしてレースを行いました。
どの子もゴールの遥か先まで走り、スタッフの方も参加したことで、より白熱した戦いが繰り広げられました。


最後にユーモア部門。
スピード部門や距離部門のような平らな道とは違って坂道を走らせるため、より勢いが大切になってきます。
ユーモアやセンスを競うため、形や名前などの特徴やこだわった部分を発表してから走らせました。



カブトムシの形をした“カブトムシカー”や胴体部分をほとんどなくした“省エネカー”などどれも個性的なものばかりでした。


最後は、認定証をもらってみんなで記念撮影。
自分で作ったゴム動力カーを持ってやり切った表情を見せてくれました。

STEAMの5つの視点から知恵を絞って作り上げたゴム動力カー。
子どもたちだけではなく、保護者のみなさんも夢中になって取り組める素晴らしいイベントとなりました。