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レポート

本格!おがわ饅頭のどら焼き

2018/7/15 14:00 開催

延岡の皆さんに広く愛されている老舗和菓子店

7月15日(日)午後2時から、1階キッチンスペースで、食の体験イベント「本格!おがわ饅頭のどら焼き」が開催されました。「虎屋の和菓子作り体験」や「椎葉のそばの実フロランタン」、「九州パンケーキ親子教室」など、お菓子作りの講座は、募集が始まるとすぐに定員に達する人気の活動です。同様に、募集開始早々に予約が埋まったこの日のお菓子教室。
今回は、延岡の和菓子店「おがわ饅頭」さんに、フライパンを使ったおいしいどら焼きの作り方を教わります。

おがわ饅頭さんは、昭和2年の創業以来、延岡の皆さんに広く愛されている老舗和菓子店です。講師は4代目店主、籾木 太郎さん。まだ若い4代目は、老舗和菓子店としての伝統を守りながら、新しい試みにも積極的にチャレンジされています。
今回の市民活動もその一環として、「様々な世代の皆様に和菓子のことを知ってもらい、家庭で気軽に和菓子を楽しんでほしい」と企画されました。
エンクロスのキッチンは、IHクッキングヒーターを使用しています。講師の籾木さんは、IHを使ってお菓子を作られるのは初めてとのことで、開始前に実際にフライパンで焼き具合を確認されました。普段使われているガスでの調理とは勝手が違うため、粉の配分や微妙な火加減を調節しながら試作を重ねて頂きました。


当日は気温30度を超える猛暑にも関わらず、小学校2年生の男の子から、70代の男性まで6名の方に参加いただきました。2名のお子様にはお母さんが付き添ってのご参加です。
「使い慣れていない調理器具で、うまく行くか不安ですが…」と、やや緊張気味の籾木さんの挨拶から教室が始まりました。材料や分量の説明を聞き、まずは籾木さんによる焼き方のデモンストレーションです。
「皆さん、どうぞ近くで見てくださいね。」
参加者の皆さんは、クッキングヒーターの周りに集まって、生地を焼く際のコツなどを教わります。背が高い籾木さんの隣には、籾木さんの腰の高さくらいの最年少の男の子がフライパンを覗きこんで、ジッと様子を観察していました。6月の「親子パンケーキ教室」もそうでしたが、小さなお子さんは、料理やお菓子作りに興味津々で、大人の方と同様に、もしくはそれ以上に一生懸命に話を聞き、手元をまっすぐ見つめる真剣な眼差しに、いつも感心させられます。


どら焼きの材料は、小麦粉、上白糖、卵、重曹(膨らし粉)、水、そして生地をしっとり仕上げる蜂蜜。
生地を焼くポイントは幾つかありますが、特に気を付けることは、パンケーキに比べて砂糖や蜂蜜などの糖分を多く使用するため、フライパンはテフロン加工であっても必ず油を使用すること、それもごく薄く引くことだそうです。
また、生地を作ったら寝かせずに早めに焼くのがよいとのことでした。火加減はガスであればごくごく弱火で。エンクロスのIHでは弱めの中火がベストでした。表面にふつふつと穴が開いたら上手く焼けた合図。ひっくり返して数分焼いたら生地の完成です。デモンストレーションが済んだら、さっそく参加者さんたちの番です。
2人一組になり作業に取り掛かります。作業開始とともに、冷蔵庫で冷やされていたおがわ饅頭さん自慢の餡子がカウンターにお目見えすると、参加者の皆さんから「お~っ!!」と歓声が上がりました。
どら焼き用の餡子は、お饅頭の餡子とは違い、寒天が混ぜてあるとのことで、表面は水羊羹のように艶々で、そのまますくって食べたいくらいにおいしそうでした。

初対面の方たちと、一つのボウルやフライパンを使って調理するのも、市民活動の楽しみの一つです。大人も子どもたちも、ペアになった方同士で協力し合いながら生地を混ぜる様子は実に微笑ましく、思わずカメラを向けていました。


小さなどら焼きの完成

男の子が大の餡子好きと聞くと、籾木さんが特別に小さなお皿に餡子を振舞ってくださったり、お子さんの番では周りの方が手伝ってくださったり、上手くできた時には拍手してくださったりと、終始和気あいあいと和やかな雰囲気で進行しました。
懸念されていた焼きの作業も、時間が経つとともにフライパンにしっかり熱が伝わったからか、籾木さんも「自分より皆さんのほうが上手に焼けていますね(笑)。」と言われるくらい、どら焼きらしいこんがりとした焼き色のおいしそうな生地が焼きあがりました。
焼き上がった順番にへらを使ってこんもりと餡子を挟んだら、小さなどら焼きの完成です。


餡子が大好きな男の子が、挟み切れないほどたっぷりと餡子を盛る様子に、キッチンはにぎやかな笑い声があふれていました。時間の関係で今回は試食はできませんでしたが、参加者の皆さんは、お土産のパックにぎゅうぎゅう詰めのどら焼きを手に、笑顔で会場を後にされました。
帰られる際に「楽しかった!」「また次も必ず参加しますよ!」と声を掛けてくださり、講師の籾木さんも「皆さんに楽しんでいただけたら、それが何よりです。」と胸を撫でおろされていました。活動をする私たちスタッフも、今後の活動に向けてたくさんのことを勉強させていただいたお菓子作り教室でした。


お子さんやご家族で楽しんでいただける教室を中心に活動を続けて行きたい!

おがわ饅頭さんも、今回の講座を通して、お子さんやご家族で楽しんでいただける教室を中心に活動を続けて行きたい!と意欲的です。
次の教室は10月以降、秋に開催の予定です。和菓子を楽しむのにぴったりの季節、HPやチラシをチェックのうえ、ぜひお気軽にご参加ください。