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レポート

ワンちゃん好き集まれ!

2019/4/20 開催

桜の開花を促したぽかぽか陽気が続いている、土曜日の昼下がり。家のリビングでのんびりしていると、春の日差しについ微睡んでしまうこともあるのではないでしょうか。
エンクロスの2階ソファラウンジも、そんなリラックスした雰囲気を感じられる空間です。今回は、ここに延岡の愛犬家のみなさんが大集合し、自分たちのワンちゃん愛について雑談に花を咲かせました。



愛犬家の集い

開催されたイベントは、その名も『ワンちゃん好き集まれ!』。
集まってどうするのかは、これだけでは分かりませんが(もちろんホームページではイベントの内容をご紹介していますよ!)、とにかく集まろう!という意欲にみなぎった直球すぎるイベント名にも反応して参加してくださった皆さんは、やはりというか、一様にワンちゃんが大好き。
最初は遠慮がちに顔を見合わせながら、お互いに自己紹介をしていた参加者の皆さんも、「うちの子はゴールデンレトリバーなの」「うちは柴犬です」など、『うちの子(=飼い犬)』の話になると途端に打ち解けたらしく、いきいきと話し始めました。


また、館内にペットは入れないために犬同伴不可のイベントとなりましたが、今回は盲導犬の玉露号が参加してくれました。参加者である玉露号のご主人が、盲導犬についていろいろと教えてくれるというサプライズもあり、皆さん興味津々です。そんなふうに次第に和気藹々となっていく様子を、イベント担当スタッフである私たちも楽しみながら見ていることができました。

『ワンちゃん好き集まれ!』が生まれたわけ

そもそも、このイベントはエンクロスのスタッフが立ち上げた企画です。
それぞれ、家では犬を飼っています。顔を合わせると「ワンちゃん元気にしてる?」と話をしながら、『うちの子』の画像を見せたりして親バカぶりを発揮しています。
また、ときどき、こんな会話もします。
「いつも○○のフードをあげてるんだけど、最近、好き嫌いが出たのかあんまり食べなくなって。他に良いフードを知らない?」
「△△のフードはどうかな、うちはそれだよ」
「もしかしたら食欲がなくなっているのかも。病気かもしれないし、病院に行ってみたら?」
「そうだね。どこかいい動物病院はないかなぁ」
そして、ふと気づきました。自分が知らないことも、他の人は知っています。その逆もあります。また、そこにいるみんなが知らないこともあります。でも、みんなが知ることができたら、それはすごく良いことなんじゃないだろうか、と。

一般的な知識は、本やネットなどで簡単に知ることのできる時代です。
しかし、そういった情報を鵜呑みにしてしまうこともできず、自分一人では「本当かな?」と判断に迷ってしまうことも多くあります。
そんな悩める愛犬家の皆さんが集まって、お互いに知っている耳寄りな情報を交換し合ったら…。きっと、有意義な時間となるに違いありません。

さらに、延岡という地域におけるワンちゃんの情報も、とても重要です。
身近なぶん、知らないことを知ることができたら、延岡の愛犬家の皆さんのペットライフはとても豊かなものになるのではないでしょうか。
そう願って、この『ワンちゃん好き集まれ!』という企画は誕生したのです。


まるで友達の家に集まったかのようなリラックスした感じ

とはいえ、初対面の人たちが集まっておしゃべりをするわけですから、堅苦しく顔を突き合わせるような席ではうまく打ち解けられない…なんてこともあるかもしれません。
そこで、集う場所は2階ソファラウンジとなりました。明るい陽射しが降り注ぎ、本棚に囲まれた一角は、自分の家とまではいかなくても、まるで友達の家のリビングに来たかのよう。
広々としたソファでゆったりとくつろいでいるうちに心もほぐれ、近くに座っている人と「しつけがなかなかうまくいかなくて」なんて会話もできるように。そうなれば、あとはみんなでああでもないこうでもないと、楽しく話が弾むようになるまでに時間はかからないのでした。


災害が起きたとき、ペットを連れた人はどうすればいいのか

また、今回は延岡市にあるペットサロン&Café『RUM&JUA』の代表である酒井慈子さん(手前左)が、ペット連れの場合の災害時の対応や日頃の心構えなどについて、ご丁寧にパンフレットをお持ちくださり、お話をしてくださいました。
地震などの心配事も多い延岡市では、他人ごとではない話題です。先日地震が起きたばかりということもあり、参加者の皆さんは真剣に耳を傾けていました。
可愛いというだけでは、犬を飼うことはできません。ペットに対してきちんと責任を持てる飼い主となるために、また自分の命とペットの命をどう守るかについて、酒井さんが優しい口調ながらもしっかりと教えてくださいました。イベント担当スタッフを含め、その場にいる全員が、今一度考えさせられる良い機会となったようでした。

なお、今回ご参加くださった酒井さんについて、簡単にご紹介させていただきます。
酒井さんは、トリマー・ペット栄養管理士・ペットアロマセラピスト・英国式家庭犬インストラクター・動物救命士・動物介護士・小動物看護師・ペット災害危機管理士・防災士の資格をお持ちです。
平成19年4月、延岡市大貫にペットショップを開業され、トリミングやペットホテル、ドッグカフェ、老犬介護などのペットサービスを行っていらっしゃいます。
開業のきっかけは、愛犬のためのペットサロンを作りたかったから、とのこと。ペットと過ごす時間は長いようであっという間ですが、健康で長生きしてほしいと願っていらっしゃいます。
そのため、出来ることをできる限りしたい、酒井さんの知識を『RAM&JUA』に来てくださる飼い主の皆様に伝えたい、家族の一員であるペットたちと楽しく幸せに過ごしてもらいたい、そして最後は痛みなく安らかに…。その気持ちは当初から変わらず、いつも人とペットの共生について学べる限り学んでいらっしゃるそうです。
また、宮崎県愛護推進員として、行政と連携・協力して動物適正飼育の普及啓発活動も行っておられます
当初は犬の販売も行っていらっしゃいましたが、延岡には飼い主のいない犬や猫がたくさんいることがわかったため、7年前に販売を辞められ、現在は飼い主のいない犬や野良猫の保護・里親探し、TNR(地域猫活動)などのボランティア活動を積極的に行っていらっしゃるとのことでした。
最後に、東日本大震災をきっかけに、災害が起きたとき、店に来ている子をどうしたらいいのかと不安になり、ペット災害を学ばれたそうです。しかし、先ずは自分が助からないと守るべきものを守ることができないということがわかったため、防災士とペット災害危機管理士の資格を取られました。そして、しつけ教室を毎回開催し、参加してくださった方へ、ペット災害についてお話をしてくださっているとのことでした。


「もっと親バカ自慢をしたかったのに~!」と時間を惜しまれ、「またあるの?」と次回のイベント開催を待ち望む声までいただいた『ワンちゃん好き集まれ!』。
次回は、5月16日(木)の開催を予定しています。まだまだ、たくさんの愛犬家の皆さんに参加していただき、『うちの子』の自慢はもちろんのこと、延岡のワンちゃん関連情報を集めたいと担当スタッフ一同張り切っています。
また、延岡市のドッグラン『CHEKA』のオーナーで、JKC公認訓練士の資格を持つ石本恵美さんにご参加いただき、しつけについてのご相談も受け付ける予定です。興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。