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レポート

アーユルヴェーダ講座~秋冬のケア&ハーブでオリジナル保湿クリーム作り

2019/10/30 開催

「アーユルヴェーダとは世界最古の医学です」
そう語ってくださったのは、宮崎県西都市でアーユルヴェーダに関する活動を行う施設“アーユルケアはうすモークシャ”の代表である幸田麻紀さんです。
幸田さんは、東京にてアーユルヴェーダを取り入れている施設「ハタイクリニック」にて長きにわたり従事されました。そして、宮崎県に移住してからは、学んだ多くの知識や経験をもとに現在の活動を始められました。



『季節を知り、自分を知る』

幸田さんは2ヶ月に1回「アーユルヴェーダ講座」という市民活動をエンクロスで行っています。単に「アーユルヴェーダ講座」といってもその内容は多岐にわたります。その中でもよく取り上げられるのが“季節に合わせた過ごし方”というテーマです。
10月30日に行われたアーユルヴェーダ講座も“秋冬のケア”を中心にご紹介いただきました。
アーユルヴェーダでは季節によって持つエネルギーが異なると考えられています。季節によって気温や湿度が違うように、季節特有の様々な不調が私たちの体に起こります。まずは季節の特性を知ることで自分の体と向き合いケアすることが出来るそうです。


『体質のおはなし』

アーユルヴェーダでは私たちの体質を「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」と呼ばれる3つのタイプに分けて考えます。そのタイプごとに起こりやすいトラブルや、とるべき対処法が異なるそうです。タイプの診断をしたうえで、体質のおはなしをしてくださいます。自分の体に起こっていた様々なトラブルの根源にたどり着いたような、不思議な感覚でした。
幸田さんは参加者の持つ些細な疑問や身体の不調に対する悩み、アーユルヴェーダで用いられるスパイスのひとつに至るまで、その広く深い知識と豊富な経験をもとに、様々な角度から答えてくださいます。

『アーユルヴェーダのワークショップ』

座学だけでなく、その季節に沿った内容のワークショップも併せて行っています。
お1人お1人の体調や、その時期の特性に合わせたスパイスを使用したオリジナル保湿クリームを作成したり、お肌の乾燥対策としてオイルを使ったフットマッサージの実習を行いました。さらにはその季節おススメのスパイスを使ったクッキングなども行っています。


参加された方々も初めは真剣な面持ちで幸田さんのお話に耳を傾けていますが、ワークショップに差し掛かるとご自身のライフスタイルへの取り入れ方についての相談をしたり、スパイス選びのアドバイスをもらったりと、和やかな雰囲気の中で有意義な時間を過ごされていました。



『足りないところに 伝えなさい』

この言葉は、幸田さんの恩師であり日本のアーユルヴェーダの普及に広く携わった故・幡井勉さんの言葉だそうです。現在少しずつ浸透してきたアーユルヴェーダですが、地方によっては限られた病院でしか医療を受けられず、健康に過ごす術や情報、選択肢が乏しいという現実があるそうです。地方の地域にアーユルヴェーダを伝えて欲しいという恩師の思いのもと、幸田さんは日々活動されています。

『人から 人へ』

「アーユルヴェーダは口伝です」そう教えてくださった幸田さんですが、宮崎で出会った方々が、アーユルヴェーダを知り、生活に取り入れて意識が変わっていく姿にやりがいと喜びを感じていると語ってくださいました。常に情報が身の回りに溢れ、真偽が定かではないようなものが出回っている現代だからこそ実際に見て触れて、伝えていくことを幸田さんは大切にされています。


エンクロスで行われている幸田さんのアーユルヴェーダ講座は、私たちの生活にとても身近で関わりの深いものです。家庭にあるものを工夫する知恵、元をたどればとてもシンプルなものだと感じました。
“人から人へ”そんな幸田さんのアーユルヴェーダ講座をぜひエンクロスで体験してみてください。