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レポート

エコなオーナメントづくり~ドイツクリスマスマーケットに向けて~

2022/11/17 開催

11月17日(木)と24日(木)、旭中学校で特別授業「エコなオーナメントづくり」が行われました。先生はドイツ出身、現在は市役所、国際交流推進室に勤務している、セガットショエルさん。
セガットさんは12月17日にエンクロスで開催される「ドイツクリスマスマーケット」の監修者です。
では、なぜ『エコ』なオーナメントを作るのか。その背景にはゴミ問題への意識がありました。


日頃からメディア等でよく取りざたされるゴミ問題。セガットさんはこれまで多くのイベントにボランティアとして参加されてきました。
その中で、「大容量のプラスチック容器なのに、中身は少ししか入っていない食べ物」や、
「イベント後の会場に置き去りにされたゴミたち」、こういった光景を目の当たりにしたそうです。
もしかしたらそのゴミが風に飛ばされ、川に流れて海に出て、魚が食べて、その魚を人間が食べる・・・そういった可能性も当然考えられます。
環境にも、動物にも私たち人間にも良いことが一つもありません。


こういった実体験から、セガットさんは無駄なゴミをできるだけ出さないようなイベントのあり方を模索し、ドイツクリスマスマーケットの企画に臨んでいます。

エコなオーナメントもその一つ。このオーナメントの素材は「藁」です。藁は紙を作るのに利用されたり、家畜飼料になったりと再利用の方法は様々です。また、自然素材のため、再利用しなくともそのまま土に還る、まさにエコな材料となります。
当日のイベント会場を彩るのがこのエコなオーナメントなのです。


旭中学校の生徒さんたちも、セガットさんの話を聞き、どうして藁でオーナメントを作るのか理解した様子。早速制作に取り掛かります。
束になっている藁の中から固い芯の部分を取り出し、芯同士を赤いひもで結んでいく。文章で簡単に書いてはいますが、実際はとても細かく根気のいる作業です。


指先を駆使し、悪戦苦闘しながら進めていく生徒さんたち。仲間同士協力しながらお互いの制作を手伝ったり、みんなで一つのオーナメントを作ったりして、だんだんと完成が近づきます。



一つ一つ手作りのオーナメント。写真のものはそのほんの一部です。クラス全員で作った大作もあるそう。

そんな旭中学校の生徒さんですが、感染状況やコロナ対策が許せばドイツクリスマスマーケット当日はボランティアとしてゴミの片付けや分別を行います。
また、装飾だけでなく出店等でもできるだけゴミを出さないよう、来場者の方にお願いしたいのが、マイ容器やマイバッグ等を持ってきていただくことです。
どちらも、冒頭で書いた「ゴミ問題」への取り組みの一環です。

主催者側・来場者側がお互いに協力し合い、楽しみながら、かつ環境にも優しい。そんなイベントが開催されますので、皆様ぜひお楽しみに!!

※そもそも、ドイツと延岡の関係をお知りになりたい方は下記のリンク先ををご覧ください。
ドイツは延岡市のホストタウン!
ホストタウンの文化を知ろう