NEW まちのヒト・コト
【延岡で、本と出会う物語。】菊池 建次
駅長を支える一冊の「お守り」。
延岡駅駅長が語る、健康と感謝、そして延岡への想い。
延岡市の玄関口、延岡駅で実直な笑顔で迎えてくれる菊池建次駅長。
JR九州一筋で歩んできた彼が今、延岡の人々に深い感謝を抱く原点には、10年前に経験した大きな挫折と、一冊の本がありました。
倒れて気づいた「身体が資本」という原点
「10年前に福岡で勤務していた時、体調不良で倒れたんです。」
多忙な日々で心身のバランスを崩した時、偶然出会ったのが石原結實氏の著書『「食べない」健康法』でした。
この本が「身体が資本」という原点を思い出させ、健康という揺るぎない土台を再構築する大きなきっかけとなったのです。
「この本がなければ、元気に延岡で働く今の自分はなかった。」と語る菊池駅長。その言葉は、どんぶり選手権での市民一丸となった応援や、日々の交流の中で感じる延岡の温かさへの深い感謝に繋がっています。
延岡の「人の温かさ」が、仕事の原動力に
その想いを形にした一歩が、9月から始まった地元の千徳酒造と共同で企画する観光列車「海幸山幸」を使用した「千徳列車」でした。
「この企画を成功させ、応援してくださる皆さんへ恩返しがしたい。」
10年前に健康を取り戻し、改めて仕事への情熱を見出した駅長の誠実な決意が、延岡の街を明るく照らします。
【プロフィール】 菊池 建次(きくち けんじ)
大分県出身。2023年4月、延岡駅長に就任。
趣味は自身の健康管理と、地域の魅力を発見すること。延岡市民の温かさに日々感謝しながら、
駅の利用者と地域の発展のために尽力している。
【紹介した本】 『「食べない」健康法』 石原 結實 (著) /PHP研究所