森のコンサート~コロナ禍医療従事者へ感謝イベント~
2022/7/24 11:35~12:15 開催
7月24日(日)、学習スペースにて『森のコンサート~コロナ禍医療従事者へ感謝イベント~』が開催されました。
〈ひとりひとりの行動が地域医療を守る〉
主催の「宮崎県北の地域医療を守る会」は、延岡の地域医療の現状を知り、自分にできることをひとりひとりが行うことで、医療者の負担を減らすとともに、地域医療を守るという意識を持つための啓発活動を行っています。
〈心を浄化するリコーダーのしらべ〉
エンクロスでは、7月24日から8月10日まで、コロナ禍において日々医療現場で働く方々への感謝の気持ちを伝えるさまざまなイベントを館内外で行っています。
そのひとつである、『森のコンサート』は、フラウト・トラヴェルソ、リコーダー奏者の早川廣志さんによるリコーダーコンサートです。
リコーダーという名前は、「鳥のさえずり」に由来しているとも言われています。
コンサートの前半は、鳥のなきごえをイメージした楽曲を中心に構成され、まさに森の中で鳥たちがさえずっているかのような澄んだ音色が館内に響き、穏やかな午後のひとときを彩りました。
また、後半の『いつか夢になるまで』という詩の朗読と演奏は、ひときわ心に迫るものがありました。
この曲は、森永かず子さんが作った詩に、作曲家の近藤浩平さんが無伴奏の歌曲として作曲したものです。コロナ禍を意識して作られた詩ではありませんが、この状況下において特に心に響くと感じた近藤浩平さんが曲にしたという経緯があります。早川さんからの解説を受け、詩の朗読とリコーダーの旋律にじっと聴き入る会場のみなさんの姿が印象的でした。
最後は、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード。優しいメロディの聴きなじみのある一曲でコンサートを締めくくりました。一日も早いコロナの終息を願う早川さんと会場のみなさんの気持ちが一体となったコンサートとなりました。
今回は、3種類のリコーダーを曲によって使い分けて演奏してくださった早川さん。リコーダーの魅力は音色のすごさだそうです。音がかんたんに出てしまう反面、どうしてもストレートな音色になってしまい、細かなニュアンスを出すことがとても難しいとお話されていましたが、そのようなことを微塵も感じさせない感情豊かな澄んだ音色に改めて魅了されたひとときでした。
参加された方からも、「リコーダーは児童生徒が学校で演奏するものだと思っていたが、豊かな音色に驚いた」という声や、「早川さんの世界を感じることができてよかった」という声が多く聞かれました。
〈終息への願いと感謝の気持ちを込めて〉
他にも、キッズスペースでは『山本さんの読み聞かせ』
DIYスペースでは『ドクターキッザニア』
など、さまざまなイベントで地域医療について知っていただくと同時に、医療従事者への感謝の気持ちを表しました。
また、7月30日には『楽しいオノマトペ体操』
8月7日に『アマチュア人形劇』も開催されました。
8月10日までは、館内各所にて市内の小中学生が書いた医療従事者への感謝のメッセージを展示しています。
ぜひご覧ください。