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レポート

パープルリボンキャンペーンのべおか2022

2022/11/13 15:00~16:00 開催

11月13日(日)、駅前広場にて『パープルリボンキャンペーンのべおか2022』が、男女共同参画会議21・ガールスカウト延岡地区協議会の主催で開催されました。


〈紫色のリボンに込められた思い〉

パープルリボンキャンペーンとは、内閣府が主唱する「女性に対する暴力をなくす運動」のことです。毎年11月12日~25日までの2週間、全国各地でさまざまな取り組みが行われます。
今年度のテーマは「性暴力を、なくそう」。
夫やパートナーからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為などは、女性の人権を著しく侵害するもので、大きな社会課題となっています。
この期間は、パープルリボンバッジの着用や、全国のランドマークを、テーマカラーである紫色にライトアップする「パープル・ライトアップ」などが実施されます。
延岡市は12日から25日まで、城山公園の石垣をパープルリボンキャンペーンの紫色と児童虐待防止のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップしています。(11月は児童虐待防止推進月間です)
延岡市HPはこちら

〈知ることからはじまる わたしたちにできること〉

パープルリボンキャンペーンの一環としてエンクロスで行われたのは、県北地区で活動しているガールスカウト(中学生・高校生)のみなさんによる啓発スピーチとダンス。
啓発スピーチでは、さまざまなジェンダー問題について調べたことを発表しました。


「女子はスカート・男子はズボン」「女子の髪は長くてもよい・男子は短髪」といった性別の固定観念による制服や髪形の規定に対する疑問や課題など、学校におけるジェンダー問題。
政界では、女性議員が少なく、女性目線の意見が反映されにくいこと。
男女間の格差を数値化したジェンダーギャップ指数が、日本は146か国中116位というG7の中でも最下位であること。
身近なところから世界における日本の現状まで、わかりやすく発表しました。



また、女性の国会議員が全体の6割を占めるというルワンダについてやデートDVについても触れ、「女だから」「男だから」という固定観念に捉われることの弊害や相談できる人がいるということの大切さを訴えました。

自然災害が起こった際、識字率の低さから情報伝達が遅れ、被害に合う女性も多いという話では、環境問題も男女差別と無縁ではないことに気づかされました。
ガールスカウト延岡協議会のみなさんは、家庭内での男女平等=家族みんなが協力しあうことで、感謝する気持ちが生まれ、お互いを尊重することにつながるとまとめ、学校やSNSでの発信を通して、自分たちにできることをこれからも続けていくと伝え、スピーチを結びました。
まっすぐ真摯な発表に、聴衆のみなさんもうなずきながら真剣に聞き入り、拍手を送っていました。

のべおか男女共同参画会議21のみなさんは、啓発グッズの配布や来館者とともに作成するパープルリボンパネルアートを行いました。


ハートをかたどった部分は、紫色のリボンであっという間に埋め尽くされ、とても美しいパネルアートが完成しました。
完成したパネルは、関連図書とともにエンクロス2階にて25日まで展示されています。ぜひご覧ください。


イベントの最後は、パープルリボンキャンペーンのテーマダンスである『Break The Chain(暴力の連鎖を断ち切ろう)』を全員で踊りました。
このダンスは全国で踊られていますが、今回は宮崎に深い縁のあるダンスカンパニー、んまつーポスさんが振り付けをした宮崎オリジナルバージョンで踊りました。



振り付けのひとつひとつに、暴力の連鎖を断ち切るという強い意志が表されており、会場が一体となる力強いダンスで締めくくりました。


他人事ではなく、わたしたちひとりひとりが、身近なところから性別による格差や暴力の生まれることがない社会を作っていくという意識をもつイベントとなりました。