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十七音のストーリー 俳句の鑑賞会

2022/5/28 13:00~14:00 開催

5月28日(土)に、中央大ラウンジで『十七音のストーリー 俳句の鑑賞会』が開催されました。
主催の大爺真理子さんは、俳句をはじめられた13年前から、角川春樹さんが主宰する「河」という俳句結社に同人として所属し、活躍されています。普段はご自宅で俳句の鑑賞会を主宰されていますが、俳句の楽しさをもっと広い世代の方に伝えたいと、今年1月からエンクロスでも開催しています。


〈自由な発想で楽しむ世界〉

大爺さんが選んだ、季節に合った俳句を全員で鑑賞します。
この日は夏の季語が含まれた十句。
一句ずつ大爺さんが季語や内容を解説し、その後参加された方が感じたこと、思ったことを語り合います。


俳句は五・七・五の十七音で構成されたストーリー。たった十七音と思われるかもしれませんが、紡ぎだされる世界は受け手の想像力でどこまでも広がります。限られた文字数だからこそ、ことばとことばの間に余白が生まれ、ひとつの意味にとらわれることなく自由に受け取ることができるのです。
俳句は日常を切り取った心象風景を詠んだものも多く、予備知識がなくても、ご自身の経験と重ね合わせて読み解いていくことができます。


また、わからない、難しいと感じたら素直にそう伝えることも感じ方のひとつです。
他の方の解釈を聞いて、気づくことやわかることも多々あります。
今回もそれぞれの解釈を聞いて、「なるほど!」との声が上がっていました。ひとりでは気づけなかった視点があり、感想をシェアすることでより奥行が生まれます。それこそが俳句の鑑賞会の醍醐味といえるでしょう。


誰もが知っている有名な俳人から現代で活躍する俳人まで、いろいろな時代の俳人の作品があります。大爺さんからはその句を作った俳人の紹介もあり、背景を知ることでさらに読みが深まります。
肩肘張らずに自由に語り合う1時間は笑い声があふれていました。

〈世代の枠を超えて〉

俳句会も高齢化が進み、なかなか若い世代へ普及しないという実情があり、エンクロスで俳句の鑑賞会を開催している大爺さん。俳句の楽しさを多くの方に知ってもらい、いずれはエンクロスでも句会を開催するという目標を持って活動しています。
自分で俳句を詠むことができなくても、興味があるという方はどなたでも大歓迎。若い方も気軽に参加してもらえたらと大爺さん。


『十七音のストーリー 俳句の鑑賞会』は、毎月第4土曜日に開催しています。
まずは俳句を身近に感じることから始めてみませんか?