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レポート

幸せに未来の赤ちゃんを迎えるために~助産師と考える性教育~

2022/10/10 14:30~15:30 開催

10月10日(月)、学習スペースにて『幸せに未来の赤ちゃんを迎えるために~助産師と考える性教育~』が開催されました。
主催の水野弥生さんは、延岡市出身。


県外で看護師として勤務していましたが、孤独だったご自身の子育て経験から「孤立しない子育てサポートが必要」と助産師の資格を取得。
県立延岡病院の産婦人科、小児科での勤務を経て、延岡市に助産院『ママズウイング』を開院し、産後ケア、乳房ケア、育児相談、ママ同士の交流会や性教育など、多岐にわたる子育て支援を行っています。
今年3月には、任意団体『日本いのち心アカデミー協会』を立ち上げ、乳幼児からの包括的な性教育の普及に取り組んでいます。

エンクロスホームページのつながりもぜひご覧ください。

イベントが開催された10月10日は、『赤ちゃんの日』。
赤ちゃんがお母さんのおなかの中に十月十日いるところから制定されたそうです。
今回は「みやざきと子どもを紡ぐプロジェクト」の協力団体として、学生に向けての学習イベントとして行われました。

〈将来のために、正しい知識をいま身につける〉

予期せぬ妊娠による中絶率は全国ワースト1である宮崎県。
性に対する正しい知識を子どものうちからしっかり身につけることが、自分たちが本当に望む時期に妊娠するためには必要です。
水野さんは、将来のためにいま自分たちができること、大切にしなければならないことをわかりやすく伝えてきました。

会場である学習スペースには、たくさんの親子が集まりました。


最初に本物の赤ちゃんと同じ大きさの人形を取り出した水野さん。
「抱っこしてみる?」と子どもたちに呼びかけると、2人のお子さんが挑戦。


どちらも上手に抱っこすることができ、会場からは拍手が送られました。

〈自分のからだを知ること・相手のからだを知ること〉

水野さんは、からだのつくりについての基礎知識や、赤ちゃんがどうやってできるのかをクイズ形式で説明していきます。クイズのなかには、大人でもあまり知らないような知識も盛り込まれ、親子でうなずきあう姿も見られました。
いのちがどのように作られるのか、女性と男性のからだがどうなっているのか、プライベートゾーンとはどこか、SNSで気をつけることは何かなど、普段ご家庭ではなかなか話さないことを、人形も使いながら、やさしく語りかける水野さんのお話に、子どもも大人も真剣な表情で聞き入っていました。


新しいいのちを生み出す準備のために、また、女性も男性も赤ちゃんがほしいと思ったときにお迎えできるよう、早いうちから健康なからだづくりに取り組むことが必要であるとわかり、よりいっそう自分のからだを大切にしようと思ったことでしょう。
水野さんは「自分のからだを知り、大切にすることが、相手のからだを知り、大切にすることにつながる」と語り、自分の気持ちも相手の気持ちも大切にすることを伝えました。


最後は質疑応答の時間を設け、会場からの質問に丁寧に答える水野さんと、真剣に耳を傾けるみなさんの姿がとても印象的でした。


水野さんは『母乳育児のススメ』を不定期で開催しています。次回は11月8日です。
お申込みはこちらから承っております。ぜひご参加ください。