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レポート

おしごと算数 建築家編

2022/11/12 10:00~12:00, 2022/11/13 10:00~12:00 開催

11月12日(土)、13日(日)の2日間、DIYスペースにて『おしごと算数 建築家編』を開催いたしました。

〈わくわくする気持ちを「学び」へ〉

おしごと算数とは、小学生を対象とした探求型学習プログラムです。
ゲームやパズル、クイズ、工作など、子どもたちが思わず夢中になってしまうような「遊び」の要素を入口にすることで、わくわくしながら主体的に「学び」に取り組むことを目指しています。また、毎回ひとつの職業を取り上げ、必要な算数のスキルを盛り込みながら、「算数の目」「算数の頭」を鍛え、実践力を磨いていくことを目標としています。


今回のおしごとは、『建築家』。
わたしたちの身の回りのさまざまな建物を設計する職業です。
立体図形を組み合わせて構成されている建物を紙の上に書き起こす「設計」は、「平面(2次元)」と「立体(3次元)」を相互変換するスキルが必要です。
このプログラムでは、いくつかのミッションを通して、立体図形の特徴を理解して応用する技を身につけ、図形を使った想像力を伸ばします。


〈「なぜ?」を大切に〉

最初のミッションとして行うのは、建築探求クイズ。
「なぜ人間は建物を建て始めたのか?」や「世界最古の建物は何年前に建てられた?」といったクイズに答えながら、建築に興味を持ち、基礎知識を習得していきます。
おしごと算数は、正解を求めることより「なぜそう考えたのか」を大事にしています。
クイズが不正解でも、なぜその答えを選んだのかを全員で共有することで、新たな気づきを得ることができます。考えを聞いた他の子どもから「なるほど、その考え方もあるなあ」という声が上がることもよくあります。
今回も、参加者全員で考えを共有しながら進めました。


クイズのなかには、「頑丈な建物をつくるとき、いちばん大事な図形は?」という今回の核心に迫るものも。
実は、この問題は後半のワークショップで重要な鍵になる問題なのです。

〈知識を実践へ〉

休憩を挟んだあとは、ワークショップ『ペーパータワーチャレンジ!!』。
制限時間内で紙だけを使ってタワーを作り、高さを競うものです。
紙は折ったり切ったりしてもよいのですが、はさみや糊を使うことはできません。
まずチームに分かれて、5分間の作戦タイム。
紙をどのように使えば、高いタワーを建築できるかを話し合います。
この5分間で試作して、方針を決めます。


10分間の建築タイムでは、実際にタワーを建築していきます。
終了後は、全員がタワーから手を離した状態で高さを計測します。

「おしごと算数 建築家編」は今回が3回目です。以前参加したことがある経験者は、
コツを知っているはずなのですが…。
(初参加でも、前半のクイズの答えを覚えていると、ひらめくはずです)
わかっていても、チーム戦なのでスムーズにはいきません。パーツを作る人、組み立てる人と作業分担しないと10分間はあっというまに過ぎていきます。
焦ってパーツを乱雑に置いたり、手が震えたり、タワーの近くで大きく動くと風やバランスを失って倒れてしまう、なんともはかないペーパータワー。


崩れるたびに「うわーー!」と悲鳴にも近い叫びが上がりました。

13日は、参加者4名vsスタッフ2名という異色の組み合わせで競いました。
コツを知り尽くしているスタッフは余裕の勝利…と思いきや、頑丈さより効率を重視した結果、終了目前で崩れてしまう大失態。
かたや、参加者チームは、一度は崩れてしまいましたが堅実にパーツを組み立て、終わってみれば過去最高記録の212cmを達成し、大勝利を収めました。


ひとりひとりが自分の役割をしっかりと果たし、協力し合った結果です。


最後のミッションとして、理想の家の設計図を書きました。
広さも高さも自由。プールにシアタールームに隠し部屋…。隣の設計図からアイデアを拝借する姿も見られ、短い時間でしたが、それぞれのカラーが反映されたすてきな設計図ができあがりました。


おしごと算数では、わくわくする気持ちを大事にしながら、日々の暮らしのなかで活用されている算数を実践的に楽しく学びます。
次回は『おもしろ算数 図形編』。
12月10日(土)・11日(日)10:00から開催いたします。
ご予約はこちらから承っております。いっしょに算数の世界を楽しみましょう!