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レポート

ガールズカンファレンス in 延岡

2023/6/10 13:00~15:00 開催

6月10日(土)、2階待合ラウンジにて『ガールズカンファレンス in 延岡』が開催されました。主催の『国際ソロプチミスト延岡』は、女性と女児が持っている能力を発揮し、自分の夢を生きられるように応援することを目的とし、エンクロスをはじめ市内外で活動しています。国際ソロプチミストは国連の諮問資格を持ち、協力活動も行っている国際的なボランティア組織です。

〈輝く未来へ一歩ずつ進むために〉

今回は 延岡市内および近隣の女子高校生によるスピーチを行いました。
テーマは『輝く未来へ一歩ずつ』。
参加した15名はそれぞれが思い描く未来や将来の夢についての考えを発表しました。たくさんの人の前に立って話す機会はあまりないもの。最初は緊張した面持ちでマイクの前に立つようすも見られましたが、スピーチが始まるとしっかり前を見て、自分の考えを力強く堂々と発言する姿がとても印象的でした。


15名のスピーチ内容はひとりとして同じものはなく、夢を実現するためには何が必要かといった具体的な課題や行動指針から、高校生のいま夢を持たなくてはいけないのか、これからの経験や身につける知識によって生まれる夢もあるのではないかという問題提起まで幅広いものでした。まさにテーマである『輝く未来へ一歩ずつ』進んでいく姿が見えるようなすばらしい内容に、国際ソロプチミストのみなさんをはじめ、会場でスピーチに耳を傾けた方から惜しみない拍手が送られました。

〈興味を持つこと・疑問を持つこと〉

スピーチの後は、外部の有識者として、九州保健福祉大学薬学部で講師をされている先生をファシリテーターにお迎えして意見交換会を行いました。スピーチを聞いての感想や疑問、興味のあることなど学校の枠を越えてディスカッションしました。


脳科学に興味があるという発言からスマートフォンが脳に与える影響の良い面・悪い面などの議論や、理系を学ぶ女性が少ないこと、『理系=男性・文系=女性』という偏見がまだまだ根強いが、理系を学ぶ女性もメイクやファッションを学ぶ男性も増えてきたことなど、もっと学びにおけるジェンダーレスを進めていきたいという話題に広がっていきました。


他人事にせず自分のこととして全員が発言する充実した意見交換の場となりました。ファシリテーターは疑問を持つことが研究のアイデアのきっかけになると話し、自分の力で解決しようとすることが大切ですと締めくくりました。


続いて、講師の先生より、九州保健福祉大学で研究されている医療コミュニケーションについての講話がありました。
スピーチや意見交換会でもよく発言されていた「コミュニケーション能力」ということば。そもそも「コミュニケーション」とは何か?という問いかけから、医療現場でのコミュニケーションの役割まで短い時間でしたが、わかりやすく内容の濃い話をお聞きました。女子高生のみなさんも真剣な表情で聞き入り、質問をする姿も見られました。


今回発表した15名のうち6名は、8月に行われる『ガールズカンファレンス南リジョン大会』へ代表として参加します。どの発表もとてもすばらしく、6名を選ぶことは困難を極めました。発表する前に「これは決して優劣や順位をつけたものではないこと」を強く念押ししたうえで、選ばれた6名には国際ソロプチミスト延岡の内倉会長より推薦状が送られ、8月の大会での健闘を祈りました。
輝く未来へ前を向く女子高生のみなさんのスピーチやきらきらした表情に、会場の大人たちも力をいただいたイベントとなりました。