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レポート

地元で輝く卒業生と学ぶ!高校生×地域活性フォーラム

2023/8/26 15:00~16:30 開催

8月26日(土)、学習スペースにて『地元で輝く卒業生と学ぶ!高校生×地域活性フォーラム』を開催いたしました。延岡の高校の卒業生と在校生が地域の魅力や課題について話し合い、地域活性のアイデアを共有することをめざすイベントです。
第1回である今回は株式会社プラージュの佐藤寛さんと米良京香さんをお迎えし、おふたりの出身校である延岡商業高等学校在学中の4名の学生に、会社概要やおふたりのこれまでの経歴、地元企業で働くことを選んだ理由、業務内容や一日のスケジュールなどを話していただきました。


株式会社プラージュ 佐藤寛さん


株式会社プラージュ 米良京香さん

株式会社プラージュが経営理念として掲げているのは「子どもたちに世界一かっこいいと言われる会社」。 かつて子どもだった佐藤さんがテーマパークでいきいきと働くキャストを見て心が躍ったように、業務内容や働く姿で子どもたちをワクワクさせたいという思いがあります。 そして、それは地域活性の視点のひとつでもあると佐藤さんは考えています。

〈離れたからこそ改めて感じる延岡のよさ〉
佐藤さんと米良さんが口を揃えておっしゃっていたのは、「延岡はひとがあたたかく、食べものがおいしい」ということ。 都会に憧れる半面、延岡を離れることに不安があったという佐藤さん。都会はたまに行くくらいがちょうどよい、住み慣れた延岡が合っていると感じているそうです。 米良さんも家に帰ったときに家族がいることの安心感、都会に出たいと思っていたが県外に出るとわかる延岡のよさがあると話していました。

株式会社プラージュはAR・VRアプリやWebなどのシステム開発などを行っています。佐藤さんは「自分は高卒なので努力しないと上に行けない。ITの世界は進歩が速く、勉強をずっと続けないと最新の技術に追いつけない。勉強する癖は高校を卒業してから身につけました。」と就職してからも自己研鑽が必要であることを伝えました。


米良さんは福岡空港の国際線で勤務したのち、地元延岡で株式会社プラージュに転職しました。福岡時代と延岡での一日のスケジュールをそれぞれ紹介し、職種や勤務地によってオンやオフにどのような違いがあるかの一例を示しました。


現在は趣味である魚釣りやバイクに乗るなど休日はアウトドアを満喫しているとのこと。少々意外な趣味に驚きの声が上がっていました。

〈この場でしか聞けない先輩方のリアルな声〉
質疑応答の時間では、高校生から仕事を続けるモチベーションはどのように維持しているかとの質問がありました。 米良さんの答えは「オンとオフを切り替え、仕事をしっかりしてお金をもらう。やらされていると思うとモチベーションは続かない。めんどうだと思うこともこれをすることによって自分のためになるのでは?という視点で取り組むことでモチベーションにつなげています。捉え方は自分次第です。」 この答えに佐藤さんも深くうなずいていました。 また、米良さんが何を武器に転職したかという質問に対しては、「これまで培ったコミュニケーション能力を武器にしました。コミュニケーションを取るうえで大事なことは、『人の話は最後まで聞く』こと!途中でさえぎってしまうと、結論がぶれて相手の本当の思いを理解することができなくなります。人(相手)に興味を持つことが大切です。」と仕事だけでなく、ふだんの生活でも心がけたいアドバイスを高校生に贈っていました。 他にも、高校時代にやっておいたほうがよいことについて、佐藤さんは「本を読む習慣を身につけること、勉強する癖を今からつけること」、米良さんは「コミュニケーション能力を身につけること」を挙げていました。 また、「迷うことはあたりまえ。自分の経験から言うと、他の職種も経験しておいてもよかったかもと思います。」と佐藤さん。進路を決めることを難しく考えてしまいがちですが、そのことばに少しほっとした表情を見せる高校生もいました。 仕事の話だけではなく、おふたりの高校時代のお話も含めて、ふだんはなかなか聞くことのできない先輩方のお話に高校生は熱心に耳を傾けていました。


佐藤さんと米良さんの明るい語り口に、初めは緊張した面持ちだった高校生たちも、じょじょに表情を緩め、真剣ななかにも笑顔ありの和やかな雰囲気で、延岡の魅力や課題について語り合いました。


〈高校生の視点で考える持続可能なまちづくり〉
後半は「未来の延岡に期待すること」として語り合いました。 『高校生視点で持続可能なまちづくりを考えてみたい!』として、人口減少傾向の延岡へ人を呼ぶためにはどうすればよいか、SDGsの視点から提案がありました。


おみやげを入れる紙袋に延岡をアピールするイラストを入れるといった活用法や複数の特産品を組み合わせてのアピールやワーケーションの効果的な利用など、高校生ならではのアイデアに、佐藤さん米良さんは株式会社プラージュのノウハウや技術を活かしてARを仕込んでみたいとプラスのアイデアを提案しました。会場で参加していた方からも「高校生がここまで考えてくれているのはありがたい。フレッシュな力と視点を取り入れながら延岡の発展に尽くしていきたい。」と賛同と称賛の声が上がっていました。

『地元で輝く卒業生と学ぶ!高校生×地域活性フォーラム』は、地元企業のご協力をいただき、今後も開催いたします。フォーラムの様子をご覧いただくこともできますので、ぜひ会場へ足をお運びください。