イベント
五ヶ瀬の自慢を見つけよう ~広がれ!おいしいブドウ!~
2023/9/15 12:50~13:30 開催
9月15日(金)、五ヶ瀬町内4校(鞍岡小学校、上組小学校、三ケ所小学校、坂本小学校)の4年生による「五ヶ瀬の自慢を見つけよう~広がれ!おいしいブドウ!~」が開催されました。
この取り組みは、「五ヶ瀬で生まれ、育ち、生き、五ヶ瀬を創造する人づくり」を目標に掲げ、地域と連携して取り組んでいる学習活動です。
昨年に引き続きエンクロスでPR活動を実施するのは今回で2度目。
「ブドウ販売は何時からですか?」「ブドウはどこで販売するんですか?」という問い合わせがエンクロスに朝から何件もあり、その人気ぶりがうかがえます。
PR活動をする待合スペース前には、生徒の皆さんがエンクロスに到着する前からブドウを楽しみに待ち望んでいる方の列がすでにありました。
並んでいる方々は昨年ブドウを購入し、そのブドウの美味しさと子供たちの頑張っている姿がかわいらしく印象的だったと話し、今年もそれを楽しみにして来たという方々が大半でした。
「こんにちはー。」
と元気の良い挨拶をして登場した生徒の皆さん。
待っていた方の表情が柔らかくなります。
生徒の皆さんは荷物を降ろし、ブドウ色をした五ヶ瀬町の法被を羽織り、販売班、お会計班、ちらし配り班と3つの班に分かれます。
先生の指示のもと、ブドウを丁寧にテーブルに並べ準備を進めていきます。
並べられたブドウは、販売前日に生徒の皆さんが自分たちの手で収穫してきたブドウです。
準備が整い、
「それではこれからブドウ販売を始めます。」というあいさつでスタート。
テーブルに並べてはすぐ手に取られ、補充する生徒も大忙しでした。
お会計班のテーブルでは、ぶどうの金額と預かった金額を正確に電卓に打ち込み、間違えがないよう、おつりを渡していきます。
販売の流れについて学ぶことも、今回の学習目的の一つです。
お会計をしている間に手際よくブドウを袋詰めしていきます。
多少時間がかかっても、購入される方は温かい目で見守っています。
「ありがとうございました!」と元気な声でお見送り。
購入された方も笑顔で「ありがとう」とあいさつを返していました。
ちらし配り班の活躍ぶりも負けていません。
この日のために自分達で手作りしたメッセージ入りのチラシを歩いている人に配り、PRしていきます。
どの人に渡そうか。ドキドキしている様子がこちらにも伝わり、「頑張れ。」と思わずこちらも声を掛けます。
ちらしを渡すだけで終わりではなく、その際に、ブドウの袋かけの様子についても説明していました。
「袋かけは害虫からブドウを守るためのものです。」と伝えます。
少し恥ずかしい様子で小声で話しかける生徒、堂々と説明を伝える生徒、その一所懸命に伝えようとする姿勢がまっすぐで、聞く側も最後までじっと耳を傾けていました。
活動開始から約15分ほどでブドウは完売しました。
生徒の皆さんも先生方も緊張が解け、ほっとした表情で頑張り続けた自分達を拍手でたたえます。
今回、『この取り組みを通して子供たちに色々な経験をしてもらいたい。』という先生方の想いがありました。
1年かけて自分達でブドウを作り、そこには五ヶ瀬町のブドウ生産者、興梠さんの協力もあり、興梠さんの想いや関係性を学ぶことができたこと、ブドウ一粒一粒に愛情込めて育てあげるむずかしさを体験したこと、そのブドウを楽しみにしている方々が待っていたこと、ブドウを手に取って笑顔で「ありがとう」という言葉をかけられた時の嬉しさを感じたこと。たくさんの経験をし、自分の可能性というものが広がったのではないでしょうか。
「ありがとうございました。」と生徒の皆さんが手渡したブドウには、手作りのチラシが入っていました。
生徒の皆さんの今日の行動が、五ヶ瀬町のこと、生産者の方のこと、子供たちの願いや思いをつなげていってくれたことでしょう。