イベント
絵本に出てくるおべんとうを作ろう
2023/10/14 11:30~13:30 開催
10月14日(土)、エンクロスにて『絵本に出てくるおべんとうを作ろう』が開催されました。
子どもたちが親しむ絵本には、おいしそうな野菜やくだものなどの食べものが出てきて、和気あいあいとしたやりとりが描かれているものがたくさんあります。お話を読み、絵を見るだけでも楽しいそれらが、もし絵本の世界から飛び出してきたらどうなるでしょうか?
当日は、食育につながる絵本をエンクロススタッフが読んだあと、『サンドイッチでんしゃ』に出てくる食材を使って、子どもたちでも簡単に作れるおべんとう作りに挑戦。完成したおべんとうは、JR延岡駅(九州旅客鉄道株式会社様)にご協力いただき、停車中の電車のなかに移動してみんなで食べました。
おはなし会から特別な「おべんとうタイム」まで、二時間のイベントの様子をレポートします。
まず、おはなし会では、さまざまな食べものが出てくる絵本や楽しそうな食事風景が描かれた絵本・紙芝居など、4冊をセレクト。食べものに親しみを持ち、食べることに楽しさを感じられるような読み聞かせや手遊びを行いました。子どもたちは、知っている食べものが出てくるとうれしそうに声をあげてくれます。微笑ましい様子に、まわりの親たちからは和やかな笑いが何度も生まれていました。
今回のおはなし会で読んだ絵本・紙芝居はこちらです。
「ごきげんのわるいコックさん」 (著者:まついのりこ 出版社:童心社)
「れいぞうこ」 (著者:新井洋行 出版社:偕成社)
「ばんごはんえき」 (著者:石崎なおこ 出版社:教育画劇)
「サンドイッチでんしゃ」 (著者:いりやまさとし 出版社:ひさかたチャイルド)
おはなし会が終わったら、キッチンスペースに移動し、消毒を済ませます。
「『サンドイッチでんしゃ』に出てきたお野菜たち、覚えてる?」というスタッフからの問いかけに、子どもからは「レタス!」と元気な声があがりました。それにあわせて準備された食材たちが登場すると、その目はもう釘付けです。絵本のなかで食材がパンのでんしゃに乗ったように、さっそくパンの切れ込みにトマトなどを“乗せて”いく子どもたち。食べものの色やかたち、大きさ、匂い、手触りなどを五感で感じます。
手慣れた様子で作る親と違って、経験があまりないために「パンからはみ出ちゃう」と奮闘している様子が見受けられましたが、無事に出来上がるとみんなにっこり。自ら作る工程にかかわることで、満足感や達成感が得られたようでした。
子どもたちの試行錯誤により、たくさんの食材が乗り合わせて満員御礼となった『サンドイッチでんしゃ』。持参したお弁当箱に詰め込んだら、ようやく食事の時間です。でも、どこで食べるのかな?
そこへ「お待たせしました」と迎えにやってきたのは、なんとJR延岡駅に勤務する駅員さん。これには子どもたちも「本物?」と目を輝かせました。駅員さんに連れられて改札をくぐったら、ホームで待つことしばし。待ちに待った電車が、線路の向こうからやってきたようです。
JR延岡駅構内には、運行状況に合わせて電車が一定時間停車していることがあります。当日は、そんな停車中の電車に特別に乗せてもらうことができました。観光列車でもない限り、電車のなかでお弁当を食べる機会はなかなか巡ってこないもの。しかもこの時間はイベントの参加者だけしか乗っていないので、なんだか独り占めしている気分です。
子どもたちは一目散に座席に駆け寄って座ると、さっそくお弁当箱を開いて自慢のサンドイッチを取り出し、笑顔でかぶりつきました。親子で一緒にパンや具材の食感を味わいながら、お互いに感想を言い合えば、おいしさもひとしおではないでしょうか。
おべんとうを食べ終わった後は、サプライズで現れた駅長さんと一緒に写真を撮ったり、ホームから貨物列車の移動を見学する時間もありました。また、土曜日の延岡駅は、九州全県を巡る『36ぷらす3』のルートとなっているため、ちょうど電車が駅にやってきたタイミングとぴったり合って、参加者もびっくり。珍しい電車を見ることができて子どもたちも大喜びしていました。
『絵本に出てくるおべんとうを作ろう』は、次回12月9日(土)に開催予定です。気になった方は、エンクロスのホームページやイベントチラシをご確認のうえ、WEBなどからご予約ください。
※予約受付は11月1日より開始いたします。それ以前は承れませんのでご注意ください。