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木村つづくさんとつづく地域の物語vol.1~Jリーグへの道 アスリートタウンからプロへ~

2023/11/4 16:30~17:30 開催

 11月4日(土)、学習スペースにて『木村つづくさんとつづく地域の物語voi.1~Jリーグへの道 アスリートタウンからプロへ~』を開催いたしました。
市民のみなさんに延岡の魅力や可能性を知ってもらい、地元に対する関心や愛着を高めてもらいたいという思いをこめて、フリーパーソナリティーとしてテレビやラジオでもおなじみの木村つづくさんをファシリテーターに、FC延岡AGATAでジェネラルマネージャーを務める桑原一太さん、延岡で創業75年を迎える老舗菓子店『風の菓子 虎彦』の代表取締役社長である上田耕市さんをゲストに迎え、延岡の今と未来について語り合っていただきました。


年齢も活躍するフィールドもばらばらな3名の共通点は延岡出身であること、さらに同じ岡富中学校の出身だということ。本題に入る前に地元トークで盛り上がりました。
また、会場の最前列には木村つづくさんの似顔絵を持った女の子が。それを目にしたつづくさんは「うれしいなあ。いっしょに写真を撮りましょう!」とステージに呼び寄せて写真をパチリ。


和やかな雰囲気のなか、イベントがスタートしました。

FC延岡AGATAは4年前に延岡に誕生したサッカーチーム。現在選手26名、監督・コーチ・スタッフ4~5名で運営され、J1昇格をめざして日々奮闘しています。コーチを務める桑原さんは、延岡に新しい文化をつくりたいという思いでチームを立ち上げました。延岡のひとたちは、自分たちのまちには何もないと言うけれど、文化も歴史もある。もっと誇りをもってほしいと桑原さん。


「FC延岡AGATAはまだよちよちあるきですが、子どもたちが自分たちのまちには強いサッカーチームがあるんだと思ってもらえるようなチームにしたいです」と熱く語ると、すかさずつづくさんから「J1昇格はいつ頃と考えていますか?」と鋭い質問が。桑原さんの「ここから10年以内に!」との答えに、つづくさんも会場のみなさんも思わず「おおー!!」と期待の大歓声を上げていました。
「FC延岡AGATAを応援するということは延岡を応援するということ。みなさんはFC延岡AGATAの初期応援団です。お互いが夢を与えたりもらったりするそんな関係でありたいです。」という桑原さんのことばが印象的でした。


『風の菓子 虎彦』代表取締役社長である上田耕市さんは、会社を挙げてFC延岡AGATAを応援しています。


試合の際には、FC延岡AGATAだけではなく相手チームにも「極天」という名のどら焼きを差し入れています。「極天」は「頂点を極める」という意味。上田社長曰く、「どら焼きをあげて勝ち点を頂く」のだそうで、みなさんからは毎試合相手チームにも差し入れていることに対する驚きと賞賛、そして笑いが起こりました。
上田社長が大事にしていることばは「与える者が与えられる」と「必笑」。相手に心のエネルギーを与え、相手から感情をいただくことでエネルギーが倍になって返ってくるという考えからきています。類は友を呼ぶともいわれるように、気持ちを循環させることでお互いを高めあう…。そんな関係性でいられたらどこまでも上をめざしていけそうですね。
また、起きてしまったことの事実は変えられない。変えられるのは解釈だけ。起こったことを受け入れることで前に進む道が見えてくる。つらいことも考え方を変えれば笑っていける。上田社長はその思いをいつも大切にしているそうです。
まちづくりには応援する人、される人が必要であり、人生を豊かにする経験をスタジアムで作りたいという上田社長。これからもFC延岡AGATAの応援団として「極天」とともに会場を盛り上げてくれることでしょう。


つづくさんも「40歳は初老。僕もうっかり話がたくさんあります。やらかしてしまったときは落ち込むけど、それもラジオのネタにしよう!とまさに「必笑」の精神で日々ラジオに活かしています!」との話に会場も爆笑でした。


日々の中で出会う人はたくさんいますが、自分次第で人生は変わります。自分が目標としているところに向かう行動をすると、刺激となる人に多く出会うことができる。何を求めていくかで出会いも変わるというお話が印象的でした。

延岡の現状について話が及ぶと、表現する場が増え応援する人が集まることができる場所ができたこと、前を向いてがんばっている人をみんなで応援しようという機運ができたことがよいところだと挙げました。現在建設を進めている新しい県体育館が完成すればスポーツ以外にも音楽ライブの開催も可能とのことで「どんなアーティストに来てもらいたいか?」という話で会場も大盛り上がり。夢は広がります。
FC延岡AGATAもJ1に上がるためには応援設備を整えるという課題があります。市民力を上げてスタジアムをつくりたいという桑原さん。つづくさんからは高校とタイアップしてスタジアムを作ることもおもしろいのではと提案がありました。高校のグラウンドをスタジアムとして利用できれば本番さながらの実戦練習が可能となり、各競技のレベルの向上も望めるのではないでしょうか。
延岡は食べものもおいしく、自然も豊か。ばんば踊りもお城もある。食と文化と歴史があることを誇りとし、みんなで残していくことが大切。他のまちとの違いや魅力が価値のなっていくのだから、という3人のお話には深くうなずく姿が多く見られました。


延岡の観光大使を務めるつづくさんから「山下新天街でばんば踊り世界大会を開く!」「屋台が並ぶ常設市場があったら楽しいかも!」という聞いているだけでわくわくしてくるようなアイデアも飛び出しました。アイデアだけで終わらせないためには、行政との連携が必要だというつづくさんの意見に桑原さん、上田社長をはじめ会場の全員が賛同していました。
このあと質疑応答の時間が設けられ「行き詰まったときのリフレッシュ法は?」「大学2年くらいのときに考えていたこととは?」といった質問に丁寧に答えていました。


つづくさんの楽しい司会と、桑原さん、上田社長の熱い思いを聞いているうちに時間はあっというまに過ぎ、多忙な上田社長はご自身が企画するイベントの打ち合わせがあるためここで退席となり、イベントは大盛り上がりのうちに終了しました。


木村つづくさん、桑原一太さん、上田耕市さん、ありがとうございました。

会場のみなさんから「2回目も開催してほしい!」との声をたくさんいただきました。
『木村つづくさんとつづく地域の物語 vol.2』も企画中です。ぜひお楽しみに!


会場に駆けつけてくださったFM MIYAZAKIパーソナリティの山本円さん(一番左)と
木村つづくさんのお父さま 巖さん(右から二番目)