ジャーナリスト堀潤氏による、テレビで語られてはいないアフリカの危機「#BlueForSudan」スーダン写真展トークイベント

11月5日（日）、エンクロスにて『ジャーナリスト堀潤氏による、テレビで語られてはいないアフリカの危機「#BlueForSudan」スーダン写真展トークイベント』が開催されました。

トークセッションに登壇したのは、元NHKアナウンサーで、現在はジャーナリストとして活躍する堀潤さん。アフリカ・スーダンの地で活動中に撮影した写真の展示、および、それに伴うギャラリートークやトークセッションは、東京・京都・大阪と続けて開催されてきたものです。今回、宮崎でも開催するにあたり、期間中に自ら何度もエンクロスに足を運んでくださいました。

2019年から2020年にかけて、アフリカ・スーダンを訪問・取材された堀さん。その際に撮影された約4,000枚の写真のなかから厳選された写真を展示し、トークイベントにて丁寧に説明していきます。
子どもたちのための学校建設や、地雷が埋まる危険な地域を通って水を汲みに行かねばならない人々のため、荒野に井戸を掘ってハンドポンプ施設を作る活動など、日本がスーダンに対して積み重ねてきた支援は実にさまざまです。それらの歴史により、日本人とスーダン人の間に深い絆を感じたという堀さんが示すのは、人々が集まって笑顔を見せる一枚の写真。同じ日本人である堀さんにカメラを向けられた人々が、親しみや安心を感じている様子がうかがえました。
しかし、スーダンで起きた内戦によって、かつての平穏が失われようとしている、と堀さんは語ります。彼らが直面している危機とは何なのか。ここで、現地スーダンにいる今中さんにリアルタイムで映像をつなぎ、オンラインで登壇していただきました。

今中さんは、現地の生活、起きている数々の問題、人道支援の必要性など、多岐にわたって語ってくださいました。最前線から届けられる生の声に、真摯に耳を傾ける参加者の皆さん。今まさにスーダンで起きていることをよりリアルに感じるには充分なものだったようです。

「なにか聞きたいことはないですか」という堀さんの呼びかけに、積極的に手を挙げて質問をする様子も見受けられました。それだけ大きな関心を抱いたということに違いありません。

写真展では、一枚一枚の写真に対し、時間をかけて丁寧に見て回る方が多くいらっしゃいました。トークイベント前にすでに観覧していたという方も、「話を聞いた後に改めて写真を見たら、より深く理解することができたと思います」と話してくださいました。

トークイベントの後も、堀さんのもとには参加者が訪れます。感想や質問に対して、気さくながらも丁寧に答える堀さん。その想いはしっかりと参加者に伝わっているようでした。

イベントの最後には、堀さん、今中さん、参加者と一緒に写真撮影を行いました。真剣な眼差しをしていた皆さんもこのときばかりは表情を緩め、和やかな雰囲気となりました。

エンクロスでは、毎月さまざまなイベントを開催しています。気になった方はホームページやイベントチラシをご確認のうえ、WEBなどからご予約ください。