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レポート

いのち輝く社会へ~松原農園の目指すもの~ 

2020/2/23 開催

2月23日(日)の午後2時から、 松原学さんを講師に迎えての講演会
「いのち輝く社会へ~松原農園の目指すもの~」が開催されました。

エンクロスでは、SDGsの行動指針を基に
毎月テーマを決めてイベントを行ってきました。

2月のテーマは「働く」。
“働くために生きるのか 生きるために働くのか”をキーワードに、
3組4名の働き方、生き方を紹介してきました。
松原さんは、ご両親が農業を辞めるのをきっかけに、
福岡県からUターンし松原農園の運営を始めました。



講演会の冒頭におもむろに被っていた帽子を脱ぎ、
「坊主になってきたんです。」と第一声。
なんでも、人の為に何かをするため、伝えるため、
学びを得ようと11日間お寺で修業をされたとのこと。
会場の皆さんも驚きの様子です。


20年人が立ち入らず、
ジャングルのようになっていた土地をご自分で切り拓き、
自宅を建てられたそうです。
都会での生活から一転、自然と共生する生活を選ばれた松原さんご家族。

特に印象的だったのが、松原さんご夫婦の子育てについてです。

子ども達も家族の、そして地域の一員として、手伝うのではなく仕事をさせる。
その言葉通り、松原さんが見せてくれるスライドに写るお子さん達は、
幼いころから鍬を持ち畑を耕したり、チェーンソーで木を切ったり、
耕運機に乗って稲作をしたり・・・。

小さい頃から『働く』ことが生活の一部になっているお子さん達は、
大人が仕事を与えなくても何か自分ができることはないかを探し、
率先して仕事をするように成長されたそうです。

子どもが、地域の一員として自分が必要とされていることを自覚し、
自らも地域の為に何かしたいと行動することができる、
そしてそのことに喜びを感じている。
理想的な地域の在り方ではないでしょうか。

松原さんは終始、笑顔でお話をしてくださり、
今の生き方がすごく充実していることが
聞いている皆さんに伝わっているようでした。
まさに、いのちが輝く生活をされているのだと感じました。



講演後の質疑応答でも、皆さん松原さんの生き方に
興味津々の様子で、次々に質問が飛び出していました。


もちろん、自然と共生することが一番良いということではなく、
皆それぞれ、自分の心と体が求めていた場所や生き方に巡り合えることは
何ものにも代えられない幸せだということを教えてもらいました。
私たちがテーマに掲げた、
『働くために生きるのか 生きるために働くのか』の
答えのひとつを見つけられた気がします。