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レポート

オンラインも同時開催 児童書ちょっぴり昔話サロン

2021/1/28 開催

「児童書って子どもが読む本ですよね?」

『児童書ちょっぴり昔話サロン』が
大人対象の市民活動であることをお伝えするたびに
何度も聞かれてきた質問です。
子どもたちが読むために作られた本だからこそ
素晴らしい作品がたくさんあるのに子どもが読むだけではもったいない。
大人になった今、改めて読み返して、感じ取ることがたくさんあるという
思いで始まったのが『児童書サロン』です。
(児童書サロンのレポートはこちら)
 主催者である野田一穂さんは市内の学校で
読み聞かせボランティアをする傍ら
絵本や昔話の研究や語りもされています。



毎月開催していくなかで、児童書について語り合うという従来の内容に加えて
野田さんがライフワークにされている昔話の語りと昔話にまつわるポイントや
エピソードを織り交ぜたものへと変化し
タイトルも『児童書ちょっぴり昔話サロン』へと変わりました。
そして、新型コロナウイルスの影響により、2020年5月からは
オンラインでの開催も行っています。




以前のようにエンクロスに集まって語り合う…ということは
難しくなってしまいましたがオンラインによって、延岡市だけではなく
宮崎市、都城市、美郷町などの県内各地に加え東京、沖縄といった
日本各地からのご参加をいただくようになりました。


東京から落語を一席披露していただいたこともありました。
この日のテーマは「牛」。
まずは野田さんによる北欧の昔話「赤いめ牛」の語りから始まり
参加者のみなさんがテーマに沿った絵本や児童書を紹介しました。
ひとことで「牛」といっても、切り口はさまざまです。
牛のかわいらしさを表現したもの、
牛を子どもの視点で力強く表現したもの、
人が正しく生きるということはどういうことかを描いたもの、
命をいただくという観点のもの、など
たくさんの本が紹介され興味と理解を深めます。
テーマに沿ったものだけではなく、自宅で見つけた読みたい本なども紹介され、
和やかに語り合います。


 全員の本の紹介が終わると、野田さんのブックトークで全体を総括します。
その時に挙がったトピックや話の流れを臨機応変に取り入れた
ブックトークは圧巻です。
野田さんがブックトークで紹介してくださった本の一冊一冊に興味が湧き
どの本も読んでみたくなるのです。
 今回は2021年最初の開催ということで全員が今年の抱負を述べて、
会は終了となりました。エンクロスに集まって、雰囲気も含めて
時間や話題を共有することができればそれが一番ですがコロナ禍において
自宅から遠くの方ともつながり、この時間を共有するということは
オンラインだからこそできることです。


オンラインは難しいと躊躇される方もおられるかもしれませんが
ぜひ一度ご参加ください。
思っているより簡単に新しい世界の扉が開かれることと思います。