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レポート

満員電車から軽トラへ~神戸から北浦へ~

2022/9/23 18:00~19:00 開催

9月23日(金)、『満員電車から軽トラへ~神戸から北浦へ~』が開催されました。
主催の『学び舎ヒノワ(陽の環)』小泉明子さんは、2021年神戸市から延岡市へ移住しました。延岡市出身の小泉さんですが、Uターンではなく、『移住』として神戸から引っ越したそうです。
ご自身の夢の実現のため、都会から地方へ、生活や生き方そのものを大きく転換して、延岡へやってきた小泉さん。まだまだ実現途中といいながら、毎日をエネルギッシュに過ごしている小泉さんのお話を聞きたいと、中央大ラウンジとオンラインには15名を超える方々が集まりました。


〈移住までの道のり〉

『移住』『田舎暮らし』と聞くと、都会に住む人にとっては魅力的に聞こえるもの。しかし実際に移住するとなると、わからないことや不安なことばかりです。
また、地方に住む人にとっては、自分たちの地域の良さを実感する機会はそうあるものではありません。
小泉さんがどのように考え、移住を決意するに至ったのか、まずはそのお話から始まりました。


移住のタイミング、家族の理解、移住先の住居、仕事…。さまざまな課題を解決し、実際に移住するまでに1年半という期間を要した小泉さん。現在は愛宕町と北浦町で二拠点生活を送っています。

〈神戸の良さ・北浦の良さ〉

神戸にはたくさんのおしゃれなお店やカフェがあり、夜景が光り輝いていました。北浦には、きれいで澄み切った海・空・川があり、星が彩る夜空が輝いています。
スライドを活用しながら、神戸と北浦ならではの良さや違いをわかりやすく伝えていました。



北浦では、まわりの協力を得て田畑を耕し、お米や野菜を栽培している小泉さん。北浦の新鮮でおいしいお魚が安く手に入ることに助けられたと、朗らかに笑いながら話す表情のなかに、さまざまな困難や苦労を乗り越えてきたというたくましさも感じました。


神戸では小学校の教諭として勤務していたこともあり、こちらでも小学校の講師をする予定でした。しかし、神戸にはたくさんあった不登校の子どものための受け皿が、こちらにはほぼないことを知り、予定を変更して北浦の自宅をフリースクールとして開放しています。
神戸に住んでいたからこそわかる地方の課題や、今回の移住に関して不便だったことについて話が及ぶと、参加している方々も深くうなずきながら聴き入っていました。


都会の便利さを手放して移住した小泉さんですが、お金をかけなくても新鮮で、からだにやさしい野菜や魚が毎日食卓に上り、自然に恵まれ、人や時間に追われないおおらかな毎日を豊かな暮らしだと語り、今まで「子どものため」「お金を稼ぐため」と守りの人生だった価値観が、家族の理解と協力のもと、自由な人生へと変化したと話しました。
都会と地方、どちらが良い悪いということではなく、何を選び、何を手放すかをきちんと考えることが大切だとまとめ、イベントを締めくくりました。
オンラインで参加した方も館内で参加した方も、移住に関する具体的な現状がわかり、また北浦の魅力を再発見できたことでしょう。


小泉さんは、11月21日にご自身の子育ての経験を語る『「発達ショウガイ」と言われた子を育てて』を開催されます。詳細はこちらからご覧いただけます。
ぜひご参加ください。