オープンパレード

5月5日(金)・6日（土）の両日、駅前広場にて『オープンパレード』が開催されました。（6日は雨天のため開催場所をキッズスペース前に変更）

延岡在住の黒木拓巳さんと建築事務所「山根製作所」の中村謙さんの二人が企画し、エンクロスでは4月から定期開催しています。「街中の開かれた場所が賑わう雰囲気がパレードに似ている」という発想から『オープンパレード』と名づけられました。

〈屋外空間を楽しめる街にしたい〉

建築家としての視点からまちづくりに取り組む中村さん（写真左）は、延岡市を「屋外空間を楽しめる街にしたい」と考えています。週末の夜の街に着目した理由は、「仕事終わりの人をはじめとして、ふらっと立ち寄った人が気軽に楽しめる場所があれば、賑わいが生まれるから」。

とはいえ、それを実行することは簡単なことではありません。シャッターが下りた商店街を見れば、店を開くということがどれだけ大変なことかうかがえます。
そこで中村さんは、「店を開くことはハードルが高いけれど、イベントに出店することならできるのでは」と、セルフバーを出店して自らイベントを盛り上げました。そのかたわら、さまざまな人びとに声をかけて取り組みに理解を示してくれる仲間を増やし、中央通りやエンクロスといった活動場所の幅も広げています。いずれは、点であるこれらの開催場所を結び、大規模な『オープンパレード』を開催したいというのが中村さんらの理想です。

まだ日が落ちきっていない夕方から、ゆったりとした雰囲気でイベントがスタートしました。少しずつあたりが暗くなっていくと、電球に灯ったほのかな明かりに気づいた人が誘われるように集まり始めます。

薫り高い燻製おつまみやお酒、摘みたてで新鮮ないちごやお洒落な焼菓子、雑貨や写真などを販売するほか、占いやAI技術体験などの店が軒を連ねます。これまでに出店してきた内容は実にさまざまです。

心地よい音楽が流れる、どこか非日常的な空間。来場者と出店者が時間をかけて語り合う様子が見受けられました。友人と一緒でも、ひとりでも気兼ねすることなく、大人の楽しみ方ができます。

オープンパレードは毎月開催予定です。
※次回の日程はエンクロスホームページにて確認いただけます。

夕涼みにぴったりの季節です。ぜひエンクロスまでお越しください。